私が紛失してしまった鍵は、自転車の鍵です。
当時3才だった子どもを連れて買い物に行こうと思い、いつも鍵をかけておく場所に取りに行ったとところ、鍵が見当たらなかったので焦ってしまいました。
カバンの中や上着の中、ジーンズのポケットの中など、思い当たるところは手あたり次第に探しましたが、いくら探しても見つかりません。
仕方がないので、スペアの鍵を取り出し、子どもを連れてとりあえず買い物に出かけましたが、「道ばたでおとしてしまったのだろうか」「誰かに拾われてしまったのだろうか」と気が気ではありませんでした。
結局その日は鍵は見つからず、次の日、子どもが昼寝をしている間にもう一度部屋の中を探すことにしました。
布団の中や引きだしの中、玄関の靴の中など、「自分ではこんなところには置かないだろう」と思う場所も一つひとつ探していったところ、ついに鍵を見つけることができました。
鍵があったのは、子どものお気に入りのおもちゃ箱。
キラキラしたアクセサリーをストラップがわりにつけていたので、子どもがつい自分の箱にしまいこんでしまったようなのです。
昼寝から目覚めた子どもに「おもちゃ箱に鍵が入っていたんだけど、仕舞った覚えある?」と聞いてみましたが、3才の子どもには数日前の記憶は残っていませんでした。
普段、家や自転車の鍵は子どもの手の届かないところに掛けているのですが、きっと、私が不用意にテーブルの上などに置いてしまったのでしょう。
今となっては真相は分かりませんが、きっと手の届くところにあった鍵を子どもが手にとり、おもちゃ箱にしまったのかな、と推測されます。
それ以来、鍵に限らず、紛失して困るものはすぐに定位置に置くように気をつけるようになりました。