実家には私の両親と私の3人で生活していました。あとは実家から出た妹、そして弟がいました。 その弟からある日電話がありました。鍵をなくしたと。だから今から実家に帰ろうかなと。よく話を聞いてみると、自分の賃貸アパートの合い鍵は母親が持っているとのこと。確かに確認してみるとそうでした。時々弟のアパートに行き掃除をしたりしていたため、合い鍵を持っていたのですね。 しかし、弟のアパートから内までは、約200キロの距離。帰ってこれないわけではありませんが、時間はかかりますし、何よりお金もかかります。昼間なので、新幹線、高速バスなどの選択肢もありましたが、すぐにそれに乗れるわけでもありませんよね。 だから家族で話し合って、弟に提案したのです。実家に帰ってきたら、確かに合い鍵はある。しかし、それを取りに来る労力とお金のことを考えると、かえって来ないで現地で問題解決をしたほうが良いと。 鍵をなくすということは、それほど珍しいことではありません。だから失くしたときに相談できる場所、また鍵を作成して開けてくれるところなどたくさんあるのですね。ただ弟は、鍵をなくしたことが初めての経験だったし、社会経験が不足しているので、すぐにそのようなところに頼むということに結び付かなかったようです。 でも私たちの提案で、自分で鍵を開けてくれる会社に連絡、そして何とか自分の家に入ることができたということでした。鍵をなくしたときというのは、ある意味パニックになりますね。しかし、落ち着いて考えるといろいろは方法があります。それを始めて知った弟でした。