「鍵を持って出掛けるのを忘れてしまって」

「鍵を持って出掛けるのを忘れてしまって」

私が、実家に行った時の事です。 実家には両親が住んでおります。 実家には犬がおりまして、とても私にも懐いておりますし、私が行けば犬のことは私がみたり、お散歩も行くというのが定番にもなっております。いつも通りに犬のお散歩に行こうと思って出掛けた時でした。近所に何分か…多くても長くても30分も行くか行かないかですし、特に変わった所にいく訳では無いのですが、私はいつも必ず「もしも何かあったらー」と思い、バッグには犬用品(トイレ関連の処理のものや、お水その他)と、あとは必ずスマホと実家の鍵は必ず持って出るようにしています。 私が犬の散歩に出たその時には親はいましたが、出掛ける可能性もありますし、いつも通りに鍵もスマホも持って出た「つもり」でした。 ですが…何かの手違いや、少し気を抜いていたり、ぼーっとしていたのかわかりませんが、鍵を持たず出てしまいました。そして、そういう時に限り、親も、私が散歩に出た後、出掛けてしまいました。 私は何も気付かず犬の散歩に行き、普通に鍵を開けようとバッグから鍵を出そうとしましたら有りません。何処を探しても本当に鳴く「あ、忘れてしまった…」と思いました。親に連絡しても、暫くなかなか帰らないとの事。玄関の外で待つにも暑い時期でそんなに何時間も待てませんし、私だけならともかく、小型犬の犬はバテてしまいます。 途方に暮れてしまいましたが、たまたまきょうだいが、遠いものの歩いて行けなくは無い距離に住んでいたので、電話をしてみましたが出ません。ですが、賭けで私はそのきょうだいの所に行き、鍵を借りる事に決めました。 犬は抱っこし「よし!」と気合いをいれて、その、きょうだいの所に向かいました。本当に、居るかどうかのあても無く…でした。 しかも実家の近くの道をとおるのに、新たな区画整理がされていたり、新たな家やお店が増えていて、中道が近いとそこを通ってしまいましたら、何と実家近くなのに半ば迷子になってしまいました。暑いさなかで、なかなか歩いている人もおらず、又途方に暮れてしまいましたがとにかく歩き進み、そうしたらたまたま庭先に出ていた方がいらしたので、道に迷った事をお伝えして大通りへの出方ヲタ教えて頂けました。大通りに出たら、何とかきょうだいの所へは行ける道も分かるので、本当に助かりました。 そして、かなりの時間を要しましたが、きょうだいの家に着きました。電話は相変わらず繋がりませんでしたが、ダメ元でピンポンをしたら…何ときょうだいは在宅で居てくれて、出てくれました。スマホは離れた所に置いてあり、更にうとうとしていたので全く気付いて居なかったとの事。そして、もう少ししたらきょうだいも出掛けてしまう所だったということ。本当に有難い偶然が重なり、実家の鍵を借り、きょうだい家を後にしました。 犬も、抱っこといえど疲れてしまっていたと思いますし、犬には「大丈夫だからね」と言いつつも私の不安感も伝わってしまっていたと思います。ですが、鍵を手に入れ、また同じく時間を掛け実家にかえらねばならないのに、私の心持ちはとても軽くなっていましたので、それに犬も感化されたのか、たまに抱っこ・たまに歩くという感じで軽やかな感じになってくれました。 そして、かなりの時間を要しましたが、何とか無事に実家に帰り着く事が出来ました。 親はまだ帰ってはいませんでした。 あのまま待っていても、ただひたすら長い時間をその場でやり過ごさなければならずいたので、少し遠かったもののきょうだいの所へ行けて、しかもギリギリ居てくれて、本当に助かりました。 鍵にはやはり、細心の注意を払わないといけないなと思えた出来事でした。 そして、私も疲れたものの、犬も疲れさせてしまい、でもお家に入ると元気になってくれたので、本当にそれが幸いな事でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。