子供が2歳の時の話です。マンションの2階に住んでいて私はバルコニーで洗濯物を干していたのですが、暑い時期で虫が家の中に入りそうだったので窓を閉めました。洗濯物を干し終わって窓を開けようとするとなんと内側から鍵がかかっていて入れなくなっているのです。 部屋では2歳の息子が遊んでいて、きっと不意にいたずらで閉めてしまったのでしょう。息子を呼んで「鍵を開けて」と身振り手振りで示してみるものの、理解はできません。息子も開けてくれようとはしますが、鍵が閉まっていて開かないのでだんだんベソをかいて泣き出してしまいました。それでも私は入ることも出来ず、携帯電話もないので誰にも連絡もできません。真夏で外は暑いし、どうしようかと本当に途方に暮れていたところ、隣の方がベランダに出てくる音がしました。普段あいさつ程度であまり話したこともないのですが、思い切って「すみません!」と言ってバルコニーを隔てて事情を話すと「管理人さんがいる時間なので」とすぐに管理人さんを呼んで玄関のドアを開けてもらい、そこから管理人さんにバリコニーの窓の鍵も開けてもらうことができました。隣の方がたまたまベランダに出てくれたことが本当に幸運でした。 その後、洗濯物を干すときは暑くても寒くても窓を閉めず、念のために携帯もエプロンのポケットに入れるようにし、そして息子には鍵を開けられるように猛特訓しました。 幸い隣の方と管理人さんに助けてもらうことができましたが、隣も留守だったり管理人さんがいない時間帯もあるので、そのような状態だったらどうしたらよかったのか…、と未だに考えるだけで恐ろしさが蘇ります。子どもは遊び心でなにをやるかわからないので、本当に注意しなくてはいけないと思いました。