放牧された牛が約20頭いる、縦横が約100m×50mくらいの囲いがある牧草にてちょっとした実験を朝から4人でやっていました。牛はのんびりと歩いたり座ったりしてくつろでいましたが、あちこちに糞が落ちているので、歩くときは足元に注意が必要でした。牧草地に行くには車でないと行けないため、当日はレンタカーを借りて私が運転をすることに。車のカギは、Gパンのポケットに押し込んでいました。というのも、ちょっとした移動の際に車が必要だったからです。お昼ご飯も車で移動して、一番近い食堂で済ませました。午後も順調に実験が進み、予定通りの時間に帰ることに。みんなで車まで荷物を持って移動したところ、なんとポケットに入っているはずの車の鍵がないでは。季節は冬で、夕方近くになっていたため冷えてきてるし、一瞬パニックになりました。とりあえず、4人で手分けして探すことに。一人は柵の外側、一人は車から柵までの道、残りの二人は広い放牧地。急がないと日が暮れて何も見えなくなってしまいます。せめてもの救いは、放牧されていた牛達が牛舎に戻っていたことです。私は柵の外をひたすら探しましたがどうしても見つからず、外はあきらめて柵の中を探すことに。車から柵までの間を探していた一人も、一緒に合流してみんなで放牧地を牛の糞も遠くから確認しつつ探すこと30分。体も冷え切り、そろそろ日が暮れてしまいそうになったとき「あった〜」と叫び声が。見つかった安堵感と、寒い中探してもらうことになって申し訳なかった気持ちから、思わず涙が出てきました。みんなが「見つかったから良かったじゃん。いい思い出。」と言ってくれましたが、それから鍵をポケットに入れることはありません。